2010年2月9日火曜日
人の苦しみ
「Yukiはもっと色んな人に会って話をした方がいいと思う。そしたら自分の苦しみがそんなに大きい物じゃないって気づくよ。」
いつか俺にそう言った女がいた
そして俺はそいつのアドバイス通りに多くの人に会い、話をして、その人の苦しみを知った。皆凄まじい苦しみを持っていた。俺にアドバイスをくれた女も驚くだろう。
しかし、自分の苦しみが小さいと気づく事は無かった。誰がなんと言おうと、当時の俺には本当に大きな苦しみだった。今、同じ事が起きたら上手く対応できるだろう。しかし、俺の中であの時の苦しみは大きな苦しみ以外の何者でもない。
そもそも、苦しみは比較する物ではない。「自分より苦しい思いをしてる人達がいる」とか「アフリカでは飢餓に苦しむ子供達がいる」と言っている人がいる。確かに嘘ではないだろう。しかし飢餓が当たり前として育ってきた子供達の言う飢餓と我々の思っている飢餓は同じ物かどうか?違うだろう。俺も経験があるが(ちなみに俺は一日食パン一枚と少しの水)人は極端に少ない食事でも慣れればなんてことは無い。体も壊すがそれが当たり前なので苦しいと感じない。しかも「自分より苦しい思いをしてる人達がいる」という言い方、俺は好きじゃない。まるで自分より下に人がいる事を喜んでいるように聞こえる。
苦しみの大きさは苦しみを受けたその人自身が勝手決める物。その人の苦しみに口を出してはいけない。
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